大阪市・野田恵美須神社

武士たちを守る守護神として崇拝されていた

野田恵美須神社は、大阪市福島区に位置しています。
創建についての詳細ははっきりしていませんが、境内にある建石に刻まれている年号から、西暦1115年に建てられたのではないかとされています。
900年もの歴史を刻んできたことになり、長い歴史を持っていることが分かります。

この神社では、エビスの神様を奉っています。
平安時代は、神社がある周辺の地は、淀川や大阪湾が近く、農業とともに漁業が営まれていたと考えられています。
そこで、エビスの神様は漁業の神様として、人々の暮らしと仕事を守り、繁栄に導いていたと思われます。

その後、戦国時代になると、重要な要衝であることから、城がこの地に建設されました。
野田恵美須神社は、その城の内部に取り入れられ、城付きの神社となります。
そのため、武将たちが常に神社へお参りし、安全と戦勝の祈願を捧げていました。
こうして、野田恵美須神社は武将たちを守る守護神としての役割も果たすようになり、多くの層の人々に信仰されていたのです。

年初に行われる十日えびすが一番の盛り上がりを見せる

こちらの野田恵美須神社でも、他の神社と同じように四季折々、様々な祭りや行事が営まれます。
一年の内でも、最も人が集まり盛り上がりを見せるのが、十日えびす、もしくは宝の市大祭と呼ばれる年初の祭りです。
この年初三が日の祭りにおいては、一年の安全と成功を願う人たちが集まって、福笹や熊手などを求めていきます。

神社側でも、山車を出して人々を招待し、祝い酒を提供するなどして、人々を歓迎することに務めています。
こうして地域の人々との距離を縮め、心のより所となるよう活動を行っています。

地域に密着した神社として人々から慕われる存在であり続ける

古くからこの地域に存在する神社として、地元の人々の崇敬の念を受けるとともに、身近な神社として慕われてきました。
その思いは今でも引き継がれていて、参拝に保育園の園児たちを招待するなどして、より多くの人に訪れてもらえるようにしています。

また、七五三などの神事も毎年行っていて、家族全員が神社に関わって生活を送れるようにもしています。
こうした長年続く神事や習慣は、地域に根付いていて、日頃の生活の中でも、子どもたちが遊びの場としていることや、近所の人たちが散策に訪れることなどにその距離の近さが見て取れます。

神社は日本人の宗教である神道の教えを授けるところとして重要な役割を果たしていますが、それだけでなく、地域の中で人々が心安らかにして落ち着ける空間を提供しているという役割も担っているのです。
こうして、人々にとって欠かせない存在となっています。