大阪市・今宮戎神社

もともとは漁業の神様として戎様が祀られていた

今宮戎神社は大阪市の浪速区恵美須にあり、天照皇大神をまつる神社として多くの人が参拝に来られます。
歴史は長く創立は、聖徳太子が四天王寺を建立したのと同時に同じ地域の西方に鎮護を目的として今宮戎神社を建てたといわれています。

鎮座地は当時海岸沿いにあったことから、平安時代中期から宮中に鮮魚を献進していました。
その影響により四天王寺の西門近くでは、海の幸、山の幸、野の幸などを物々交換される浜の市が開かれていました。
その守り神として戎様がまつられるようになりました。

そのため今宮戎神社には、左の脇に鯛を抱え右手には竿を持っている戎様がまつられています。
当時の地形から海の幸が豊富になるようにと漁業の神様として鎮座していました。
時代の流れにより浜の市から商業へと発展し、商業の繁栄の神様として今宮戎神社が発展していきました。

室町時代からは一般市民の信仰がより厚くなり、大阪の街も町人が活躍する街として発展していきました。
江戸時代になると大阪は商業の街として繁栄したころから、より今宮戎神社は商売の神様としてより厚い信仰と崇敬されるようになりました。

商売繁盛のご利益

商売の神様として御利益がある今宮戎神社には、元禄期から行われている十日戎という祭礼があります。
十日戎は1月9日から11日までの3日間にわたって行われます。

9日は宵えびす、10日が十日えびす、11日のこり福といわれ、約100万人もの人がお参りに来るといわれています。
神社の中は人で溢れかえるほどの賑わいで商売をしている多くの人が集まります。
地元にとっては昔から慣れ親しんでいる神社になるため、十日えびす以外でも多くの人が御利益を求めて参拝に来られます。

年間行事について

年間行事の中でも最も大きなものが十日えびすですが、その十日えびすに向けて福娘を選ぶ行事などもあります。
毎年500名ほどの応募数の中から40名ほどが入選者として選ばれ、15万円と訪問着一着が商品となっています。
書類審査の後面接も行われ、今年の福娘が発表されます。
福娘に選ばれた人には、十日えびすでの笹の授与などの奉仕を行います。

毎年7月の末には子供戎が開催され、夏の暑い中雪の滑り台やゲレンデなどが用意され、子供たちが喜んで参加しています。
また子供たちが書いた絵などもたくさん飾られ、子供たちが楽しく遊べる場所となります。

同じくこどもえびすの時に開催されるのが、マンザイ新人コンクールという大会です。
プロの人からアマチュアの人までたくさんの人が参加することができ、お祭りをさらに盛り上げてくれます。
今宮戎神社は昔から商人に愛され、これからも多くの人たちに信仰される神社の一つといえます。